本とゲームとサウナとうんち

ライターが書くブログです。本とゲームとサウナとときどきうんちが出てくるブログです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

例えばそれが落ちているだけで

道に落ちているものに興味を示すのは小学生ぐらいまでだろう。分別がつく年齢になると何が落ちていようが関係ない。財布やバッグなど自分に役に立ちそうなものなら拾うかもしれないがそんなものが落ちていることは滅多になく、落ちているもののほとんどがゴ…

酒飲み20年目、飲み方を改めるときなのかもしれない。ー「酔っぱらいに贈る言葉(大竹聡)」を読んで

酔っぱらいに贈る言葉 (ちくま文庫) 作者: 大竹聡 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2019/06/11 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る なぜ酒を飲むのか?という質問に答えるのは難しい。それはなぜ生きるのか?という質問の難しさに匹敵する。おい…

メディアは政党の広告とどう向き合うのか

女性誌のviviとニュースアプリのグノシーが自民党とタイアップしたコンテンツが賛否を呼んでいる。 viviは「どんな世の中にしたい?」というテーマで自民党のロゴ入りTシャツを着た女性モデルたちがそれぞれの想いを語り、さらに「#自民党2019」をつけ…

人間という無駄に立ち戻る ー映画「太陽の塔」(監督:関根光才)を見てー

太陽の塔。 それは、1970年に開催された日本万国博覧会のテーマ館の一部として建てられた芸術家岡本太郎の作品だ。 太郎はこれを万博のテーマである「人類の進歩と調和」に真っ向から立ち向かうために作った。もし太陽の塔が建てることができないのなら自分…

夢という言葉を過大評価していないか

とある企業の広告のキャッチコピーが話題らしい。 その一例がこちら。 会社勤めを理由に夢を諦めてはいけない。 予算を理由に夢を諦めてはいけない。 お金を理由に夢を諦めてはいけない。 これはクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」の屋外広…

偽善のススメ

朝の通勤電車。座れるなんて思っていない。しかしたまに座れる瞬間が巡ってくる日がある。その日の朝がそうだった。 つり革につかまった自分の目の前に座っている乗客が、僕が乗った次の駅で降りたのだ。たまにはこんなラッキーがあってもいい、と思った次の…

インターネットという箱を脱ぐ時(安部公房「箱男」を読んで)

●思い出すあの日もう20年も前のことだ。予備校から代々木駅まで徒歩数分の道のりを歩いていた。緩やかに延びる登り坂の先にある交差点で信号待ちをしているとあることに気づいた。 僕を見ている人なんて誰もいない。九州の地元にいたときには常に誰かの視線…