本とゲームとサウナとうんち

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役に立たない仕事術

アニメーター
webライター
コピーライター
フリーター
webディレクター
フリーライター
ライター

今まで様々な仕事をしてきた。仕事の数だけ、いや、仕事の数以上に転職を繰り返してきた。今までやってきた仕事の中で一番楽しかった仕事はどれかと聞かれれば、アニメーターでもコピーライターでもフリーライターでもなく、フリーターだ。ヤマダ電機の地下倉庫で商品管理もどきと品出しをしていたフリーター時代が僕の人生の中で一番楽しくストレスのない仕事だった。

 


楽しかったヤマダ電機の地下倉庫

仕事内容は本当につまらない。朝の6時に到着するトラックから荷物を下ろし、検品をし、売り場に運ぶ。開店したら倉庫で待機し売り場にいる社員から注文を受けたら走って運ぶ。生産性ややりがいやクリエイティビティなんてものからほど遠い仕事だ。なのになぜか楽しかったか。それは一緒に働いていた人が皆おもしろかったからだ。そこで働いているのは派遣会社の日雇い労働者ばかりだ。日雇いと言っても皆レギュラーで入っている。しかし、見た目や言動は日雇い労働者だ。差別でもなんでもない。そうなのだ。自分もそうだった。

それ以外の仕事はどうだったのか。アニメーターもコピーライターも自分から望んで就いた職業のはずだった。にもかかわらず、ストレスだけがたまった。仕事内容が思っていたのと違うという若者にありがちな理由もあっただろう。しかし、一番の要因は人だ。必ず合わない人が一人はいる。一人ならまだいい。けっこう大勢いるものだ。人から受けるストレスは、仕事内容のストレスの比ではない。どんなに嫌な仕事でも仲のいい人とならそれほど苦にはならない。これは誰もが経験したことがあるだろう。


人を排除する

つまり、仕事がしんどいのは仕事のせいではない。
人のせい、ということだ。

だから仕事から人を排除する。
これが39歳になった僕が辿り着いた仕事術だ。

ちなみにこの仕事術は、

「別にしたい仕事をしているわけではないけれど、生きていくためには働かなければならないし、それなりの年齢だからそれなりの仕事をしないといけないけど、やっぱり会社辞めたいなと思っている人」

向けの仕事術である。

どうやって人を排除するのか

例えばAさんから案件を任されたとする。通常であればAさんの案件だからAさんの迷惑にならないようにとか、Aさんの要望を満たすようにとか考えるだろう。これではストレスがたまる。そこで人を排除するのだ。「Aさんから任された」という意識を頭の中から削除するのだ。ただ「自分がやるべき仕事」と思うだけでいい。仕事の用件を満たし、指定された期日までに終わらせることだけを考えるのだ。こんな提案したらAさんはどう思うだろうか、なんて考えなくていい。こんな提案をしてみよう、でいいのだ。そこに人を入れないのだ。



メールからも人を削除する
例えばメールやチャットで仕事の依頼が来たとする。

「おつかれです。Aです。この間話していた甲の件ですが、~な理由で乙にすることになりました。なので資料をまとめてもらえますでしょうか。できれば明日までにもらえるとうれしいです。」

このメールから人を排除するとこうなる。

「明日までに甲を乙にする。」

これだけを頭に入れて仕事をするのだ。

「明日までってなんだよ、Aのやつ」とか、「おつかれです」とか「うれしいです」とか、人の要素を含む部分を排除して自分がすべきことだけに注目する。

では人に仕事を頼むときにはどうするか。逆のことをやればいい。自分がしてほしいことだけに注目するのだ。敬語や丁寧語や細かいことは気にしなくていい。ときにそういうところに注目する人もいるかもしれないが、気にしなくていい。びっくりマークもいらない(とはいえ、時に、多少の思いやりは必要だ。大人だから。)。

板挟みもなんとかなる

たまには理不尽なこともあるだろう。仕事で人と関わって一番な理不尽なことと言えば板挟みだ。こればっかりは回避できないと思うかもしれない。

「Aさんはこう言ってるけど、Bさんはこう言ってるんだよなあ。どうすればいいんだよ。けど二人ともめんどくさい人だから意見したら何言われるかわかんないしなあ」

 

なんて考えてしまうだろう。これはまったく時間の無駄だ。人を排除するのだ。つまり板挟みであることを受け入れ。両方の言い分の仕事をしてしまうのだ。

Aの仕事をし、Bの仕事をする。するとおそらく双方から「おいおい、これじゃ用件満たしてないよ、もっとこうしてよ」と言われるだろう。言われたらその通りにやればよい。腹を立ててはいけない。腹を立てるということはそこに人がいるということだ。人は排除しなければならない。自分が為すべきことをとりあえずしてしまうのだ。これを繰り返すことで例え板挟みだったとしても活路が見いだせることがある。つまり行動するのだ。仕事から人を排除すると、すべきことが明確になるのですんなりと行動に移すことができるようになる。


頭の中で人を排除する

そんな仕事の仕方をしていたら孤立するんじゃないかと思う人もいるだろう。人を排除しろと僕が言っているのはあくまで頭の中だけの話だ。人前で人を排除しろと言っているのではない。だから打ち合わせはけっこう大変だ。人の意見が次から次へと頭に入ってきてしまう。人、人、人だ。このときばかりは社会人として本気を出してもらいたい。

仕事中は孤独になろう

しんどい仕事の裏にはたいていしんどい人がいる。しかし、実際に仕事をしている最中はその人は関係ないことのほうが多い。

とはいえ、いきなり人を排除するのは難しい。なのでこれを実践して欲しい。職場で仕事をしているときはなるべく人と話さない、人に話しかけない、人に話しかけられないようにする。そして、人の話し声を聞かないようにする。こうすることで、徐々に自分の頭の中から人を排除できるようになるはずだ。