本とゲームとサウナとうんち

ライターが書くブログです。本とゲームとサウナとときどきうんちが出てくるブログです。

したいことはリスクがあっても続けたほうがいい

若いときの苦労は買ってでもしろ、という言葉がある。簡単に言うと、若いときの苦労は将来役に立つという意味だ。若いときの苦労はたしかに大人になってから役に立つかもしれないが、苦労ばかりして好きなことをせずにいると大人になった時に取り返しのつかないことになってしまうこともある。

だから僕はこう言いたい。

若いときにしたいと思ったことは、たとえリスクがあっても続けろ、と。

僕は今年39歳になる。大学を卒業して就いた仕事は3DCGアニメーターだった。中学時代に観たピクサーのアニメーションに憧れこの職業に就いた。

ゲーム会社でアニメーターをしていが、会社の雰囲気や上司との関係でなんとなく合わないなと思い大学時代に興味のあったコピーライターに転職した。

職場は今で言うブラック企業で、2年半ほどで辞めた。26か27歳ぐらいの時だった。もうコピーライターは辞めよう、もう一度アニメーターに戻ろうと考えた。離れてみてわかることもある。まだ30歳にもなっていない。苦労はするだろうが再度アニメーターになることもできるはずだ。

アニメーターになるか、コピーライターを続けるか迷った挙げ句、僕はコピーライターを続けることを選んだ。やりたかったのはアニメーターだった。転職のしやすさや給料を考えると(やりたくない)コピーライターの選択に間違いはなかったはずだ。

その後コピーライターを経てWEBディレクター的なことをして、今はライター的なことをしている。好きなこと、やりたいことを捨てて生きやすさを選んだ。

あのときから12年ほど経つが僕は今まで仕事が楽しいと思ったことは一度もない。仕事とはそんなものだと思ってきた。あれから何度も転職を繰り返した。「ここで仕事がしたい」と思って入社した会社は1社もない。ただ生活のためだけにしたくない仕事を続け、給料を上げるためだけに転職を繰り返してきた。

今年3年半勤めた会社(そこではライターをしていた)をやめて転職した。新しい会社でもライターをやった。そして、7ヶ月で辞めてしまった。したくもないことを続けることはもう無理だった。

たとえやりたくない仕事でも続けていけばなんとかなるだろう、そもそも続けないと生きていけないわけだからどこかであきらめがつき、慣れて、どうでもよくなるだろうと思っていた。どうにもならなかった。やっぱりしたくないものはしたくない。だからといって今からまたアニメーターに戻るのは難しい。以前戻ろうと思ったときとは状況が違う。あのとき、たとえリスクがあったとしてもアニメーターに戻るべきだったのだ。

給料が安くても、いやな奴がいても、自分がシンプルに好きだと思える仕事は続けた方がいい。会社を変えるのはかまわない。

金のためだけに続ける仕事、なんとなくできちゃう仕事を続けていても将来はない。

40歳近くになったときに残るのはからっぽの自分だけだ。